asbestoslab’s blog

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企業リスクの増大とは? : アスベストラボ

 

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 企業リスクの増大とは?

2018年12月、長野県飯田市の私立保育園で園児や職員の在園中にアスベストの飛散が疑われる改修工事が行われた。

この工事は、県が事前の調査や届け出を怠ったものだったという。

アスベストは飛散しやすく、命に関わる病気を患う可能性のある危険物質であることがわかっている。

専門家は「同様の違法工事が各地で横行している可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

 

当私立保育園の園舎は1976年、天井裏の鉄骨にアスベストの中でも毒性の強い「アモサイト」が吹き付けられていた。

県などによると、飛散期間が短いため一般論として健康被害の可能性は低いとみている。

そのため、大気汚染防止法に基づいた行政指導の怠りが起きたのではないかと考えられる。

 

これを受けて、建物管理者と改修業者は今後の検査費用の負担や病気発生した場合の補償について協議した。

保育園での場合はまだ年齢の低い幼児も対象となることから、保証はおおよそ半世紀という長期間となる。

 

アスベスト飛散の疑いは、今回取り上げたものだけではない。

過去にも改修工事によるアスベスト飛散は起こっており、これからも発覚していくだろう。

これは、企業リスクの増大につながることは言うまでもない。