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建設アスベスト訴訟、管理責任を問われる時代へ : アスベストラボ

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京都地方裁判所は、関西建設アスベスト京都訴訟(原告数27名、被害者数26名)において、国及び建材企業の責任を認めた。

全国で闘われている建設アスベスト訴訟において企業の不法行為責任を正面から認めた判決は初めてであり極めて画期的なことである。

本件の被害者26名のうち、16名が亡くなっておりその被害は極めて深刻なことがわかる。

 

こういった被害は企業側の管理の怠りから起きているのである。

防じんマスクの着用や集じん機付き電動工具の使用の義務付けや、作業が屋外であってもアスベスト被害の危険性はあることを周知すべきであった。

それにも関わらず利益追求のため、安全であるかのようにアピールして製造・販売を続けた企業側の都合の良いようにされてきた。

 

本訴訟はこれまで賠償が認められていなかった被害を救う大きな一歩である。

企業は利益のために従業員の命を粗末に扱っていいのでしょうか。いいはずがありません。

建設環境を用意する企業・アスベストに関する正しい知識を持った従業員・正確なアスベスト分析等の見直しをすることにより、被害者がゼロとなる環境を整えたいものだ。