分析を依頼するにあたってのポイント : アスベストラボ
分析を依頼するにあたってのポイント
日本のアスベスト計量制度は米国の10年前の状況より遅れていると言われるほど、日本独自のアスベスト分析の精度は高くない。
よって、分析をどの機関に依頼するのか、ということも重要な要素となってくる。
分析を依頼するにあたっての大きなポイントは「信頼性が担保されているか」である。
国際標準化機構(ISO)は、日本工業規格(JIS)による検出方法は欠陥があると指摘した。
経済産業省は国際基準に合わせるのが望ましいとしているほどだ。
ISO17025は、試験所が正確な測定をしているかどうかを、認定する第三者機関である。
国際的に認められた機関で、日本国内では認定を受けた分析機関は1企業のみです。認定を受けた企業は認定シンボルを付加することができる。
分析結果は日本も加盟する世界の相互認証協定で認証されているため、国際的に認められていることのアピール・信頼性の担保となる。
このように法的に信頼性が担保できる制度の枠組みは用意されている。
アスベストによる健康リスクを避けるために、大切なのは適切な計量機関の選択。
人の命に関わる問題であるため、アスベスト分析の依頼も慎重に行うべきなのである。
アスベスト分析の必要性 : アスベストラボ
アスベスト分析の必要性
アスベストは、吸い込むと数十年の潜伏期間を経て中皮腫や肺がんなどを引き起こすため、「静かな時限爆弾」と呼ばれる。
アスベストは安価でありつつ、耐熱性等に優れており、一時期大量に建築資材として使われた過去がある。
そのため、現在は使用が禁止され、既に建てられたアスベスト建材を使った建物の解体が進んでいる。
一時は、テレビニュースに取りざたされ話題となったこの問題だが、今もなお被害に苦しめられている人がいることをご存知だろうか。
2005年に兵庫県尼崎市の旧クボタ神崎工場周辺で住民の中皮腫発症者が相次いでいることが判明。
これを機に、各地で石綿の健康被害が起きている事態が表面化した。
国は2006年度から、工場周辺住民らに医療費等を支給し、2015年度からは対象地域を拡大していった。
こういった事態を受けて、重要性が増しているのがアスベスト分析の精度である。
解体作業をする際にはまず、その建物にどれほどの割合でアスベストが含まれているかの分析をしなければならない。
アスベストの含有量が多ければ、それだけ慎重に解体を進めなければならないからだ。
少しでも被害を抑えるために、アスベスト分析は非常に重要な意味を持つ技術なのである。
株式会社トライフォースコーポレーション
Tel:03-6206-8595 Fax:03-3252-2313
ユーチューブのアップ : アスベストラボ
ユーチューブアップ
アスベストによる健康被害を防ぐには、テーマ別に4編、総集編をアップしました。
https://www.youtube.com/channel/UCwFXEc0_sWGxpYM8ub3OubA
・1 「アスベスト」はどういったものなのか、なぜ含有分析が必要なのか?
・2 アスベストの分析方法(日本独自方式/国際基準機構ISO方式)の比較
・3 アスベスト分析機関の2つの問題点
・4 アスベスト問題、会社の管理責任、企業リスクの増大を考慮するとアスベスト管理の一元化が重要。
・総集編(赤いサムネール)アスベストによる健康被害を防ぐには、ISO方式の分析(JIS A 1481-1,4)で結果が担保され、分析専業のISO17025試験所によるのが必須です。また、会社としてアスベスト分析管理を一元化することが、会社の信頼性の確保に繋がります。安全安心の提供は会社の良心です。
総集編で5分未満です。アスベスト分析の重要性を認識して頂けると幸いです。
株式会社トライフォースコーポレーション
Tel:03-6206-8595 Fax:03-3252-2313
アスベスト分析はなぜ米国か? : アスベストラボ
アスベスト分析はなぜ米国か?
日本の計量会社は届け出制です。また、建材中の含有分析については特に資格はありません。
つまり、設備さえ用意できれば誰でもアスベスト分析ができてしまうということだ。
それは、仮にアスベスト分析の結果が間違っていたとしても通ってしまう可能性があるため、分析結果の信頼性が担保できていないということになる。
一方で、アメリカは法的根拠が求められる「訴訟社会」、このため監査制度がある。
州ごとに監査を実施する仕組みを持っているほどの厳格な体制である。
アスベストは悪性中皮膿や肺がん等の病気を引き起こす恐れがある物質である。
そして、アスベストの被害はどんどん拡大している。
この危険な建材物質を大量に使用した過去を変えることはできない。
では、我々が被害を抑えるためにできることとは何か?
信頼性が担保されていないアスベスト分析の見直しが先決だろう。
そのためには「分析結果に責任をとるISO17025試験所に分析」することが大切である。
日本独自のいい加減な方式に分析を任せるのではなく、国際標準となっている機関に任せるのは当然すべき対処と言える。
株式会社トライフォースコーポレーションTel:03-6206-8595 Fax:03-3252-2313URL:https://asbestoslab.net
中皮腫「栗ちゃん」 : アスベストラボ
中皮腫「栗ちゃん」
「栗ちゃん」仲間にそう親しまれた栗田さんはがんで亡くなった。
いつ、どこでアスベストを吸い込んだのかは判然としないという。
栗田さんは、当時33歳。クリスマスイブに余命1年と告げられた。
それから4度の手術を経て20年近くも命をつないだ。
「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」が発足すると、数か月後に入会し、厚生労働省との交渉に顔をだしたこともあった。
加えて栗田さんは、自分の消息を知人らに発信したいという思いでブログを開設し、それがきっかけで患者たちをつなぐ歯車が急速に回り出した。
アスベストの被害に遭われた方にも当然、それぞれの人生がある。
気付かぬうちに被害に遭い、それが一生の足枷となって当人の生き方を左右するものとなる。
これは悲惨な事態だが生じてしまったものは過去のことであるから仕方がない。
大事なのは、被害者を減らすことであり、栗田さんのような方の活動を無駄にしないことだ。
中皮腫のリスクのある環境から、関係者を守るには、建材のアスベスト分析は基本中の基本です。現場にかかわる人はどういう立場でも分析結果を注視することが大切だとおもいます。
株式会社トライフォースコーポレーション
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現場監督さん、現場作業員を守るのはあなたです : アスベストラボ
会社としてアスベスト分析を管理している企業は稀なため、会社は現場の監督に任せきりなことが多い。
現場監督、解体屋、除去業者、あるいは分析屋に「分析をまとめて安く頼むよ」と依頼する形式が一般的となっている。
そこで、現場監督さんに質問です。
【分析法はISO方式で依頼していますか?】
【計量会社の選択は分析結果を担保できるISO17025試験所に依頼していますか?】
日本独自方式よりも、国際的に標準化されているISO方式の方が信頼性が高い。
アスベスト分析の費用は工事費に比較すると小さい費用だ。
アスベスト分析は、費用が小さいにもかかわらず、解体時のアスベスト飛散を防ぐうえで大切な工程となる。
そして、その分析における日本独自方法の分析精度の脆弱性が指摘されている状況だ。
現場作業員の健康を守るのは、本当は監督さんです。エンジニアとしての良心です。
解体は現場作業員の手によって行われるため、アスベスト被害を防ぎましょう。
株式会社トライフォースコーポレーション
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一般住宅の解体やリフォームも届け出 : アスベストラボ
一般住宅の解体やリフォームも届け出
石綿は耐火性に優れ、工場や住宅などで広く使われてきたが、飛散した細かい繊維を吸い込むと中皮腫や肺がんを引き起こす恐れがある。
日本では平成18年に使用が禁止され、老朽化した建築物の解体工事が進んでいる。
それにともない、解体工事に関する取り決めが厳格化されている。
一般住宅の解体やリフォームの際も、都道府県に調査結果の届け出が必要となった。
届け出対象は
●解体なら床面積80m2以上
●改修なら100万円以上
届け出件数は2018年、13,000件から新規制で200万件以上になる。
解体工事件数は令和10年ごろにピークを迎えるとされる。
つまり、これからおよそ10年は増え続ける見込みということだ。
石綿を含む解体工事において、石綿の有無を分析するアスベスト分析の正確性が重要となる。
アスベスト分析は、解体工程において土台となる技術なうえ、日本独自の方式は誤判定が多いと海外からの指摘を受けるほど脆弱なものだ。
以上のことを踏まえると、ますますアスベスト分析の重要性は増していくだろう。
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